母親との関係
2025年10月09日 15:36
こんにちは。入道雲が羊雲や鱗雲に変わり始め空はすっかり秋めいてきましたね。昨日の満月のパワーが強く時代の変化を表しているかのように感じました。
トラウマを抱えている方のなかには母親との関係が成人なっても人格や生き方に影響されている方がいらっしゃいます。
精神医学者のクロニンジャーによるとパーソナリティーには7つの因子があり、「新規性探求」「損害回避「報酬依存」「固執」の4因子は遺伝の影響が大きく「自己志向」「協調」「自己超越」の3因子は環境の影響が大きいと言われています。
遺伝子因子に関しては単体での影響が良い、悪いということはなく、高いなら高いなり、低いなら低いなりの個性の発揮の仕方があります。しかし、この「個性」が「障害」になるのがストレスによる結果として、あるいは未熟さゆえに社会生活に支障をきたし始めるときです。
とくに環境因子の自己志向性はストレス耐性との関連が高く、自己志向性が低い人は鬱傾向も高いことが知られています。自己志向性が低いと、本来持っている性質を抑え、葛藤を抑圧してしまい、自分自身の意思に基づいた行動をとれなくなってしまうのです。
自己志向性は環境の要因が大きいものです。環境要因の中の大切な要素として、幼いころの養育者、特に母親のパーソナリティーや養育態度(過干渉あるいは無関心)や重要な人間関係などが影響を与えています。
私も実際に施術をしていて、トラウマを抱えている方の多くは自己志向性の低さ(自己肯定感が低い、不安)が強く出られている傾向にあります。また、そこに影響を及ぼしているのが幼少期の母親との関係性です。
母親から向けられた態度や言葉がずっと心に引っかかり、抑圧されそのまま成長したことにより「自分はダメな人間だ」「愛される価値のない人間なんだ」「がんばったってどうせダメなんだ」という思考が長い時間をかけて植え付けられていきます。
これは認知の歪みであり、この歪みこそがトラウマが関係してきます。
このような方に私が出来ることは「トラウマを意識下に上げて」「認知の歪みを戻す」作業のみ。
その後、どのようにトラウマを解釈し統合していくかはご本人様にしかできないことです。
ただ私が全てのお客様に伝えているのは「過去に苦しみ悲しみながらも生きてきたご自分を慰め、認め、褒めてあげてください」ということ。
「変わりたい」と1歩踏み出した方は必ず変わります。
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